犬と食べ物について考えてみた: 人参【あぐコラム】
私の愛犬も人参が大好きです。でも大丈夫なの??
もちろん食べさせても大丈夫な食材なんです。
栄養や与える際のポイント・注意点を一緒に学んでいきましょう。
にんじんは犬に食べることができる野菜のひとつです。生でも与えることができますが、生のにんじんは硬く消化しにくいので細かく刻んだり、すりおろす調理方法がおすすめです。皮ごと与えても問題ありませんが、よく洗ってから食べさせるようにしてください。
1.栄養について
人参100gあたりの栄養は下記の通りです
エネルギー 37㎉
食物繊維 2.8g
βカロテン 8600μg
カリウム 300㎎
にんじんのカロリーは146g(M1本)で54kcalのカロリー。にんじんは100g換算で37kcalのカロリー炭水化物が多く13.14g、たんぱく質が0.88g、脂質が0.15gとなっており、ビタミン・ミネラルではビタミンAとカリウムが多い。糖質の量は9.49g。
にんじんにはビタミンCを破壊する酵素が含まれると言われることがありますが
過度に心配することはありません。
にんじんに含まれる成分には消化不良を助ける働きなどが期待できます。
ただ心配なのはにんじんに含まれるビタミンAで犬が中毒を起こす心配はないかということです。
2.ビタミンA中毒について
2.1ビタミンA中毒のメカニズム
ニンジンに多く含まれるβカロテンは、
βカロテンは、犬にとっても必須栄養であり、一定量を取り入れなければならない重要な成分です。
しかし、犬が過剰にβカロテンを摂取するとビタミンA中毒になりやすいことがわかってきました。
犬はβカロテンからビタミンAの変換能力が特別高いことが動物栄養学の研究でわかってきました。
つまり、犬はβカロテンをビタミンAにすぐに変えてしまうのです。
そのため、βカロテンなどを多く含むニンジンなどを過剰に食べると、犬はビタミンA中毒になりやすいと言えます。
2.2ビタミンA中毒の症状
ビタミンAが過剰となり、身体に負担がでてくる症状です。
下記のようなビタミンA中毒の症状があります。
- 肝臓トラブル
- 皮膚トラブル
- 嘔吐・腹痛
- 無気力・食欲不振
特に、肝臓に負担がかかり肝臓病を発症することが、犬のビタミンA中毒の怖いところです。
3. 1日に与えていい量の目安
下記を参考にして少量ずつ試すようにしてください。食物アレルギーはどのような食材でも反応する可能性があります。初めての食材を与える時は、体調に変化がないか様子を見るようにしてください
犬がニンジンを食べても良い量は以下の通りです。体重1㎏あたり3gくらいです。
目安は以下の通り
- 体重5kg : 20g
- 体重10kg : 33g
- 体重20㎏ : 60g
ちなみに人参10gはこのくらいです。↓
人参薄切り2,3枚くらいです。
犬にニンジンを与える際、生・茹でどちらが良いのか、ということも気になるポイントだと思いますがどちらでも少量であれば問題はないかと考えられます。
生の人参
ビタミンC・酵素といった成分も含まれています。これらの成分は市販ドッグフードにも無い犬への利点です。ただ、尿結石の原因物質のシュウ酸が含まれています。
加熱した人参
柔らかくなり犬への負担が減る、というメリットがあります。また、加熱する方法として茹で、汁を捨てると結石原因物質のシュウ酸がなくなります。
ただ、ビタミンC・酵素などの熱に弱い成分は残っていません。
加工された人参
なるべく与えない方が無難です。
ジュースであれば、原材料が人参のみであれば犬に与えても大丈夫です。とはいえ、たくさん飲ませるとお腹を壊したりカロリーや糖分の取りすぎにもなるので舐めさせる程度にするか水で薄めてから飲ませるようにしましょう。
にんじんチップスは、油で揚げており塩や砂糖などの調味料で味付けされていることもあり、犬の健康維持にはおすすめできません。にんじんをオーブンで焼いたり、フードドライヤーで乾燥させたにんじんチップスであれば犬に与えても大丈夫です。
人と比べて肉食性が強い犬は、野菜などを与える際にしばしば注意が必要です。人では問題のない野菜でも、犬には中毒症状を引きおこすこともあります。
大切な愛犬の健康に気を付けて楽しく大切な時間を過ごしましょう
参考記事☟
https://allabout.co.jp/gm/gc/472568